隔

































足の小さいおんなのこって卑怯やわ 昔たまにつるんでた女がそんなことを言って道の端っこで靴脱ぎ始めるのを(待たされそうになるのを)、自分は嫌って足早に進んだ。
ハナッからごっついハンデを目の前にポイされれば、いくら浪速の虎言われたかてやる気がサヨナラしてって、子供の頃引っ越した近所のだちと遊んだ記憶くらいに収縮する。
蟻ほどの大きさしかない報われるのか報われないのか知らないソレをどんだけデカい怪物にしてやるか、
全身全霊をかけてド突くつもりは 毛 頭 、なかった。


まず 歳が違うやろ、


むしろ年代すら違うやろ、


自分と逢うとっくの昔に、奴は奴の安息の地を築いていた訳だろ、


 入り込む隙間無い


自分(千堂武士)は トレーナーと呼ばれるその背中を、常に眺めることに徹していた。



「なに。 さっきから」

「なんでも」

「あ、 そ」



たまにキラッと光る宝石みたいなのを若い者はみんな心臓のすぐ真横に持っていて、 もうやめよ。なにも起こらない。 って先に突き進もうと思う瞬間に、きらっと光らせることが稀じゃなくけっこう程好く頻繁にあったりして、
自分はあの外人の友達にさよなら言うのがだいぶ遅くなった。たまにテレビの中継かなんかで見掛けるから、活躍してるんだと思う。次会うときは、自分とやったときよりずっと強くなっているはずだ。

なのにこの世のオジサン、ちゅーのはもうそのキラッを持ってない。きっとネクタイと一緒に使えないもんなんだな オジサンはもう踏み留まんなきゃと思うまでの勢いをくれない。 だから真っ盛りな自分には物足りない、そんなのがすごくくだらん気がする。黙る。一生、 恐らくこのまんま、 墓まで。



「だから、 なに。 さっきから」

何が逃避で、

「いや、そのメガネ、 やっぱ老眼かい」

どれが強さ?

「余計なこと言わんとロードワーク行って来いあほ」




この続きはちょっと前に夢でみた。だから自分がこれからどうするのか、
本当は知っている。























                        







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